ちょっと疲れを癒しに友人のカフェに行くと、生クリームをてんこ盛りにしたケーキを出してくれる。
私だけの特別バージョン!(笑)
「甘ぇ〜は、旨ぇ〜」と喜ぶと、友人はやれやれと言う顔をして笑う。
確かに、旨いの判断基準を甘さの度合いにされたんじゃ〜 一生懸命ケーキを振る舞ってくれている友人に気の毒と言うものだ。
しかし、、、
てんこ盛りの生クリームは嬉しい!
疲れた身体に染み渡る〜ん♪
友人は、お父様とそのカフェを営んでいる。
もう15年以上前、第2の人生設計と繰り上げ退職制度を使いお父様が主導でカフェを開いた。
お父様は厳格なサラーリーマンを経ての転職で、カフェのカウンターの中でも恐い顔をして立っていて、開店当初は話しも出来なかったものだった。それは娘も同じように感じていた様で、一緒の経営にやりにくさをにじませている時期もあった。。
けれども、凛とした厳しさを持ち黙々と作業をしながらカウンターに立っている姿は、魅かれるものがあり、そのお父様を慕って、ご年配のお客様も安心して入れるカフェとして、すっかり地元では定着をされた。常連の多い店になられたのだ。
それでもこの頃は少し丸くなられて、私の顔を見るとニコっとされて
「もう物忘れがひどくてダメなんだよ」なんて愚痴もこぼしてくれる。なんだかちょっぴり嬉しい瞬間でもある。
しかし背中も丸くなり耳も遠くなられて、長時間のカウンター業務はお疲れになるだろうと察せられ、いつの頃からか娘である友人がしっかりと店を切り盛りし始めているけれど、それでもまだお父様を立てて、一緒に経営されているのが私はとても偉いな〜と感じている。
私はお父様の入れて下さるアッサムティーが好きで長年通っている。
きちんとした味を教えて頂いたのは、ここのカフェだと思っている。
今では365日毎日アッサムティーを飲む愛好者に育てて頂いた。
ところが、ここ最近のアッサムティーは舌がイガイガってなるほど濃くなって、友人も気にしているようなんだ。そう年々濃さを増しているの。
それはお父様の年齢とともになんだと、私も分っているけれど〜
私には「てんこ盛り」があるからそれは全く問題にならなかった、返って格別なほど♪(笑)
そう だからいつか
『2人が揃ってこそ!!』って言おうと思っているけれど、お父様にはいつまでも元気で頑張って欲しいし、友人にはいつまでもお父様を立てて仲良くやっていて欲しいから、その言葉はまだ隠しておこうと思っている。