6月って?と聞かれたら、何を思い浮かべます??
私は『アペリティフの日』!
「アペリティフ」って何だか知っていますか?
私も数年前に知ったんですがね(笑)、ある協会さんの言葉をそのまま引用すると、<ヨーロッパの中でも特にフランス人は、ライフスタイルを大切にし、バカンスだけでなく日々の生活の中にさえ、ゆとりのひと時を求めます。そのひとつとして、なくてはならないのは、「アペリティフ」を楽しむ習慣。食に至上の喜びを求めるフランス人とって、食卓について食事を始める前に、飲み物とつまみで友人たちとおしゃべりを楽しむ「アペリティフ」は欠かせません。>とあります。
例えばフランス料理の前菜のまた前にやって来る軽いお通し(食前酒など)に出会った事がありませんか?その時間などの習慣をさしていて、ネットで検索をしてみると、「お通し」とか「食前酒」などの食材の総称のようになっています(う〜〜ん、それではちょっと違う気もするが(笑)。。)。でもその協会の言葉はまだ続き <日本においてもスローライフが問われる昨今、「アペリティフ」を美味しい習慣として定着させることを目的に、そして大きな販促のキーワ-ドとなるよう、フランス食品振興会が様々な活動を展開します。>とあります。習慣を普及させる事を目的に、手段として(何か具体的な実体がないと難しいでしょうから)食材に注目したりしつつ、色々な活動を5年前からされている様です。[大きな活動としては、6月の第1木曜日に催しをやっていますね。六本木ヒルズなどで。]私も4年前に参加した事があります。
まーともあれ、そのような習慣を持とうではないか!という試みも行われている、日本にはない(?)習慣の事な訳です。
さて〜本題は、それは良い習慣であって、そしてその習慣は根付きつつあるのか?って事になるのでしょうね〜(笑)。
スローライフもそうですが、「どうやらいいものらしい」とは小耳にはさんでも、習慣として身に付くというのは、なかなか難しかったりします。
パン食の習慣も、戦後 アメリカが自国の食材の輸入をもくろんで急激に始めたと言われますが、それすら未だになかなか難しいのですから、習慣を変えるというのは並々ならない事なのでしょうね。。。飲食店でお料理がなかなかでてこないと、すぐにイライラしちゃう人、日本はとくに多い様ですからね(笑)。
乃木坂に私の大好きなビストロがあるのですが、ここではお料理がでてくるまで、40〜50分もかかります。でも全然イライラしないんです。アペリテェフとしてカナッペなども差し出されますよ、でも大層な物ではなく(失礼ですが、ホントそうなんですって=作り置きされたさっと出せる簡単な物なのね)、それよりもその時にお店の方が各テーブルを回り、お盆に乗せられた本日の食材の紹介を丁寧にして下さったりすんですよね〜旬の野菜やジビエ、でっかいロブスターなんか(もう手を振りくたびれちゃってたりしますが(笑)。その他ワインの説明などもとても丁寧にして下さいます。好みにあった物を探してくれますしね。
それもただ商品の説明をしているって感じではなくて、会話が弾み楽しくなっていくんですよ〜w。なので40〜50分どころか、全てのお料理を終了するまでに3〜4時間があっという間で、いつも終電間際で駅まで走るハメになったりしちゃいますw。
このお食事の時間を楽しむという、雰囲気作りというのかな〜『導入』、私は天下一と思っています。まさにアペリテェフから生まれ〜すべての食事が楽しくなっちゃう魔法だ〜と思います。まさに実践している=習慣が根付いているお店だと思っています。
特別な場所で、特別な物を食べなきゃいけないとかそんなんではないでしょう。
今日の食事からだって始められると思います。
数日前こんなことがありました。「夕飯いらない〜」と不良の次男坊からメールが来たんで、泣き顔の絵と「今日はみんな(家族全員)いるのに。珍しくママが腕を振るったのに。チーズとバゲットもあるのに」って返信してやりました。そしたら直ぐに帰宅したんですよね〜(大笑)大成功です!!
唯一家族が顔を揃える夕飯が、次男は好きなんですよね〜。くだらない話しをワイワイし馬鹿笑いをする時間。
『アペリテェフ』ちょっと心の隅に置かれてみてはいかがでしょう〜