色々な仕事が舞い込んで来る。
催事の話
取材の話
出店の話
他業種とのコラボやらタイアップの話 etc.
今日は、間もなく完成される中国の巨大ショッピングモールに、パン屋を作りたい人からの話を頂いた。
聞けば聞くほど、難解だった。
難しい。
特に何がって〜
中国では、人を育てるのが難しいそうだ。伝統の国と言うメージがあるのに。
仕事が出来るようになると、職人は独立してしまうか引き抜かれてすぐに辞めてしまうのだという。
。。。ん〜ん
それでは良いパン職人は育ちようが無い。
それでも出来るパン屋を構築するには、肝心要な部分は決して教えず操るように
オーナーが管理していけばいいんだ、などと容易く言って聞かせられる。
。。。ん〜ん
言うほど楽な話しだろうか?
中国では労働者は、歯車の1つぐらいにしか扱われないのだと言う。
だから修行と言う観念も無いし、教育と言う観念も無いようだ。
そんな信用の置けない関係で、何年も修行を経て習得される様な技術でしか作れないパンを作っていくのは難しい事である。
お金があれば出来る事ばかりじゃない。
こればかりは、無理と思えた。
やんわりと諭してみたりするけれど、イケイケの中国では今や不可能は無いと考えているのかもしれないね。
直ぐに嗅ぎ分けて「他を当たります」そう言いたげに見えた。
帰り際に「どのスタッフさんも皆さん、いいお顔をされていますね!」っとおっしゃった。
とても嬉しい言葉だったからこそ「家族のように暮らしていますから」と、私はわざと毒ついて答えた。
私なりの優しさとして。