今朝は歩いて出勤しました。
小川を渡り、雑草がうっそうと茂る空き地を抜けようとしたと時、ある雑草の花が目に止まりました。
名前は知りません。。
つくしのような頭から、線香花火が広がっているかのように、白い花が咲いています。
よく見ると雑草でも面白いものです。
実はこの花には、ある思い入れがあります。
昔〜それこそ20年近く前、貧乏だった頃(笑)のエピソードです。
その頃は、まだZOPFは無くって、店長は先代と先代の店を一緒に営んでいました。
町のはずれのごく普通のパン屋で、家族が暮らして行くには困ってませんでしたが、とても繁盛しているって店ではありませんでした。その頃の私もまた育児をする専業主婦でした。日がな1日を暮らしておりました。
そんな暇はあるけど金が無い時代(笑)、家庭菜園をやったりのんびり暮らしていたのですが、店長は「店に花を飾っていいよ」とか、私が趣味で書いていたトールペイントの作品を「店に飾ってもいいよ、賑やかにしていいよ」とか言ってくれていました。
とはいえお金が無いので(笑)、たいした事もできない、花屋で花を買うような余裕もないよな〜と思っていました。そんな折、散歩をしていてこの花をみつけたのです。
じーっと見ていたら面白かったんですよね〜w、なので3本だけ引き抜いて、カラフルな小さな器に生けて店先に飾ってみたのでした。面白いことに、誰も雑草とは思わなかったみたいです。それからも、毎日子供と散歩をしては、変な形の葉っぱや、くずの花の部分だけとか、面白く見えるように〜楽しくなるように〜花を飾っていました。
次第にお客様に「いつもお花が飾ってあっていいわね」とか「お店に来るのが楽しくなるわ」と声をかけて頂くようになり、トールペイントの作品でも小銭を稼ぐようにもなっていました。
「花を飾りましょうよ」と言うと、すぐに「出来ません」と言います。
花屋に行った事もないし〜買った事もない、だから当然花を生けた事もないってね。
でも、それは花に限らず、出来ない理由ばかりを先に出して、本当はやる気がないんだと私は思うのです。
こう話すと、「センスがあればいいですけどね〜自分にはセンスもないんで無理です」っとまで言いますが、、、
じゃあセンスはいつ磨くんの? それともセンスって天性の持ち物で、持ち合わせてない人にはもう持てないの?? どんどん毒づきたくなりますよ。
確かに感覚が長けている人っていますけれど〜それこそピカイチの芸術家になる訳じゃあるまいし、部屋に花を飾るだけでどんだけ怖じ気づくんでしょう。
やってみなきゃー始まらないですよ!
やってみて解る事、毎日続けて見える事、出来るようになって行く事ってあるんですって!!
この雑草は、ZOPFの始まりだったかもしれない。
私はいつもそう思っているんです。