時には優しく、時には厳しく 日々思ったことを綴っています
by zopf-rie
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ぶつくさ全開
以前、L'ZOPFのHPには『研修』の項目があったのですが、現在は削除してしまいました。
と言うのも、私達は研修と言うのは「さらに磨きを掛ける」意味だと捉えていたのですが、研修を受ければパン屋に成れる=「駆け込み寺」的に考える方が非常に多くなってしまったからなんです。
「パン屋に成りたいんです!」っとZOPFを尋ねて来る方がとても増えています。その上「半年で」とか「儲かるパン屋に」とか注文がくっついていてさらに驚きます。
業界で長くなって来たので意見を求められる機会も多くなってきましたが、「自分をどうにかパン屋にして欲しいのです」と頼まれても〜ZOPFは養成所じゃありませんからね、正直困り果ててしまいますよ。
もちろん修行中のスタッフを多く抱えていますよ。でも彼らは数年と言うスパンを持ってパン屋に成ろうと思っていますし、自分で自立して励んでいるので、かなり考え方が違うのです。
今日は、愚痴ブログです。
あっ 長いです。

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ぶっちゃけ〜
最近はパン屋は難しくなったと思いますよ。
昔はパパママストアーと呼ばれる、お父さんが職人でお母さんが売り子の小さなパン屋はたくさんあったし、普通に暮らせていけました。その1番身近なパン屋が店長のご両親(先代夫婦)なわけで、私はその様子を高校生の頃から見ていました。本当に良く働くご夫婦でした。そして息子の店長も何不自由なく育っていたわけです。
その先代が最近よく言うのは「昔は良かったよ。頑張れば暮らして行けたからな」という言葉です。ようするに今は商売が難しいと言いたいのです。
実際に潰れていくパン屋は非常に多いです。頑張っても売れない時代。これを格差社会と呼ぶようですが、どうやらパン屋も同じのようです。

ところが「パン屋に成りたい」と希望する者は多い。
もう10年続いているパンブームも、なぜか震災後に更に再ブレークしていますし。最近は不景気やリストラの関係で、転職先としてパン屋を選ぶ中高年者が更に増えました。
現実とかなりズレが生じているにです。

パン屋の格差の原因は何か?私はこう考えています。
「消費者がパン屋の楽しさを知ってしまったから」です。
例えば、いっぱいパンがあって〜いつも焼きたてで〜どれも美味しいパン屋。そんな元気で楽しいパン屋にお客様は集まっていますね。そしてそのパン屋が今までないような「個性的」で、独自の世界感を持って、お店を展開しているパン屋が増えました。さらに今まではあまり人前に出てこなかったパン職人が、顔を表に出し、それが人を引き付ける魅力にあふれて居たりします。
もう昔のどこにでもあるパパママストアーとは違ってきたのです。これはパン屋の新しい時代だと思いますね。
私はよく「唱って踊れるパン職人」と呼ぶのですが、パンが作れるだけでなくエンターテーメント性さえもあるように思えるのです。
そうして、ひとたび目が肥え舌が肥え、心が満たされてしまったお客様は、もう普通のパン屋には行かなくなってしまった。。
飲食店で「その店に行かなくなった理由はなんですか?」っと問うと「忘れてた!」と言うのが大多数の理由だそうです。
覚えているに足らない店、忘れられてしまう店、それが格差をもたらす最大の理由となるようです。
お客様はお腹だけでなく心も満たされるのですから、パンが楽しいです。
ところがです。
パン屋にしたら〜これは、そうそう容易ではない。ただいっぱいパンを作るだけだって、意外と大変なことだったのです。
たまにZOPFを視察しにやってきた人が「こんなに従業員が居たら何でも出来ますよね」なんて皮肉っぽく言ったりしますが。
私はコロンブスの卵?って思います。作れれば売れるの?人手があれば、繁盛店が造れるの?そんなに簡単な事なのかしら??ってね。ちょっと考え方が短絡的過ぎます。
きらびやかに見えるのは、一瞬。そこには多くの努力と苦労と憂いがない分けないのです。
決断力やリーダーシップ、経営力だって必要でしょう。なんとも大変な時代ですよ〜そうそう簡単にパン屋に成れない時代がやって来ているんです。

本当にそれをご存知なのでしょうか?
有名著名なシェフ達が、涼しげな顔で雑誌を飾っています。本当のところはどうなのかですよ?
私は天才なんて居ないと思いますよ〜〜
よーーぽど皆さん勉強家だし努力家ですしね。なんたって活力が違います。常に頭を動かして、のほほーんとされてる方は居ませんよ。
なのに「パンをのんびり焼きながら、家族と幸せに暮らしたいんです」なんて夢を語られちゃうと、パンはのんびりなんか焼けないし、のんびり焼いていたら喰っても行けないし。その幸せって何ですか?「例え貧乏でも心が豊かなら」なんて言っちゃったりしますか?もし多少なりとも金銭的にも裕福で、その上でのんびり暮らしたいと言う意味なら、小さなパン屋でスタートするならパン屋に成って10年は死にものぐるいで働かないとダメじゃないですかね。子供顔なんかまともにみている時間が無いぐらいかもしれませんけれど。って言いたくなっちゃうんですよ。
これって、通常ですよ。特別じゃない。
ちゃんと本当のこと言わないと、私が嘘つきになってしまいますしね。
我が家も貧乏な時期がありましたよ。死にものぐるいで働いた時期もありました。
そんな時を経て〜パン屋が分って来て〜本当にパン屋に成れたんだと思います。

簡単に「教えて下さい。パン屋にして下さい」って言います。それは切羽詰まっているのかもしれませんが、安直すぎますよ。
それにさ、私は予言者じゃないのでね、100%その人がパン屋に成れるかどうかなんて、わかりませんよ。「成れますよね?」って同意を求められるのが、本当に困るんですよ。

でもね。
でもですね〜最近は(内心はね)おおよそ80%ぐらいは解る気がしますけどね★
(ぎゃははは〜ちょっとスピリチュアルな事を言っちゃうとね〜〜)
多くのスタッフと共にこのZOPFをやって来て、最近見えて来た事だと思います。

本当に多くの者とやって来ましたからね〜箸の持ち方から教えた者もいますよ。馬乗りになってビンタして大げんかした者もいました。泣いたり笑ったり怒ったり。
そんな沢山の者とやって来て、その多くの者が原石であり、パン屋に成るには磨きが必要だったと分って来ました。技術の習得の他に、人間性(人としての生き様や生きる力)が必要のように、それがまっ『修行』って訳で、パン屋に成るには、どうしたって「時間」が必要なんですよ。
〜って、ここに話がつながってくるんです。ww(笑)

修行なんて言うと、「なんとー古くさい」と思うでしょうね。今どきの人には。この修行ってやつが1番面倒でしょうから。
「効率よく教えてくれればいいじゃないか!」って、教えられないこっちのせいにされそうです。
でもね、私達にすれば〜もっとサクサク仕事を覚えて、さっさと一人前になってくれたら、も〜〜っと仕事が早く終わるよ〜なんて思うことしばしばなんですよ。
解ります?逆ですよ。
効率よく〜覚えられるかは本人さん次第で、何年も終業しないとパン屋に成れないのが現実の結果なんですよ。
私達、引き止めてなんか居ませんもの〜。
先日は、こんなことを言った方が居ました。半年でパン屋に成ると言い切っている方でした。
「1アイテム¥10000で教えて下さい。私には200アイテム払う資金がありますので。200アイテム教わればパン屋に成れると思いますから。」これを聞いて、私はすごい自信だな〜っと思った以上に、素晴らしい能力の持ち主なんだ〜っとファイトが湧きました。砂が水を吸い込むように吸収する人に出会えたのかと。
で、どうなったかと言うと〜、、、1回目の講習を行いましたが、それから幾日経っても、未だ1アイテムも作れないでいるようです。1歩目で滞ってしまったのです。
まっ、思うほど容易くないって事でした。

意見を求めておきながら「半年は〜さすがに無理ですよ」っと言えば、「いいんですよ〜。自分のやりたいようにやりますので、ざっくり教えてくれさえすれば」なんて平気で言い返します。
店長はプロですから、ざっくりでも〜しっとりでも〜ほんのりでも〜教えようと思えば教えられますよ。
でもそれで大丈夫?
貧乏脱出大作戦とか、たまに成功している人を見ますけどね、なかなか奇跡だと思いますよ〜。真面目に修行したって失敗する者も居るのですから。全てを知らない者に、かいつまんで物事を理解出来るものですか?
自由な考えは、勝手な考えに過ぎない危険性を理解していて欲しいですね。

と言う訳で、とにかく半年でパン屋に成ろうとか〜あまり無謀な事は計画し無い方が良いです。「駆け込み寺」など 無いのだと思います。
少なくとも人に頼まないと出来ない事なら、人の話を聞きましょう。素直になった方がいいです。本当の近道です。
そして、パン屋を夢のような仕事と思っている方、悪いヤガラもいますのでご注意ですよ。高い器械を売りつけられて、多額の借金背負わされて〜開業まで至ったものの、続かないで潰れて終わってしまうなんて例は沢山ありますからね。

とにかくパン屋で働くのが、1番手っ取り早いと思った方がいいですよ。経験を積んで、業界にたっぷり浸ってみましょう。
楽して簡単にパン屋に成れるぐらいなら、世の中パン屋であふれています。
格差社会を生き抜くには、相当練れている必要があり、賢く生き抜かなければいけないと感じます。時に強運も必要で、ある時ははったりを噛ますぐらいの度胸と勇気も必要かもしれません。
まずは、あなたが理想とするパン屋像に近いパン屋を見つけ、飛び込みなさい。そして死にものぐるいで働いてみるのです。
パンを作るのは好きだけど〜接客は苦手だな〜なんて言わない。掃除を面倒だななんても思わない。パン屋にある仕事は全てが自分が目指す仕事なんだから、嬉しいと思えるほど頑張れ。精進あるのみ。邪念は捨てよう(数年でいいから、そのくらいやってみて悪い事ないから)。
そして何より店主の人となりを学びなさい。大きかろうが小さかろうが店の主(=店を持って、それこそ10年以上パン屋を営めている者)は、凡人ではありませんよ。普段はラーメン好きのデブでも、それはきっと仮の姿です(笑)。できれば、人気店とか繁盛店とか元気なお店で働きなさい。仕事が大変な店ほど、学ぶ事は多いのですから。
そして店主に時に厳しいことを言われようが、心を通わせ信頼を置いてもらえるスタッフになりなさい。1番弟子=愛弟子に成りなさい。きっとあなたを導いてくれるでしょうから。
愛にあふれる店主に出会えるといいでしょうね〜

どうしても早くパン屋に成りたい者は、その理由は10人が10人それぞれにとって重大でしょう。でもそれを人に押し付けて納得させる必要は無いですよ。理由の重大度とパン屋に成れるかどうかは、残念ながら比例しないからです。
パン屋に成るのはあなたなです。頑張るのはあなたです。
私を責めても無理です。
そして、最後に。
これほど感性やセンスに富む仕事はないです。
この現実をよ〜く汲み取って、自分の適正を今1度よーく見つめ直して下さい。

それでも「出来る!」っと思う者は、私も受けて立ちますが、
「70%ぐらい出来る気で、残りの30%は心配」ぐらいの慎重な人の方が、パン屋に向いていると思います。

以上です。
by zopf-rie | 2011-07-12 23:12
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