時には優しく、時には厳しく 日々思ったことを綴っています
by zopf-rie
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2008年 06月 14日 ( 1 )
コロッケパン
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昨日は珍しく(いつも店長と一緒だから)単身で、銀座で開かれた とある会合に出掛けた。
十数名のこじんまりした会ではあったけれど、パン屋には怖〜い(笑)「パンの試食会」なるもので、パン通のパン好きさんが、数件のパン屋の同じ商品を持ち合い、食べ比べてランキングをつけるというものであーる。

今日のお題は
『コロッケパン』。
大変馴染みのあるパンだけれども,最近トレンドのパン達に押されて、影が薄くなりつつあるパンだと思う。ZOPFのパンを持参したわけではなく、あくまでも一消費者として初参加をした。
でも実はその日〜コロッケをこよなく愛する事で有名な芸能人の糸井重里さんが、参加されると聞き、隠れミーハーの私は仕事を踏み倒し参加してしまったのだった。(店長ごめんなさい)
会場に1番に乗り込み、彼が1番よく見えるであろう左斜め前に席まで陣取った。たぶん周囲の若いお姉さん達には、ヨン様やきよしを追いかけるおばちゃま達と同じに写ったんじゃないかと思う。。。しかしそんな羞恥心はかき捨てるに十分すぎる44歳と2日目。いや〜怖いものが無くなるんだな〜年を重ねるとねw、こんなに積極的なのは久しぶりだ(大笑)。
しかし、私の彼との出会いは今からどのくらい前だろう、私が若きし頃=中学生頃だと思うから〜30年も前かもw。彼がNHKで、若者と色々な悩みや疑問などに真っ向からぶつかり、激論を繰り広げる番組を持っていた頃だ。同年代で大人や社会に不平不満を持っていたヤンキーだった私も、どれほどありきたりでない彼の言葉に共感したり考えさせられたか知れない。勉強はほとんどしないのに、彼の言葉だけは ささやかながら学んだ様に思う。
そう〜なんて頭のいいお兄さんだろうと、密かに慕ったわけである。
それ以後、彼が頭角を現し 各分野で活躍するのは、何故だか私の誇りだった(かなりの自己満足だね〜)。
そんな隠れファンであるから、会が始まり 普通〜にコロッケを食する糸井さんを見ても、ああ〜それだけで新鮮〜だった!ww(大バカ野郎の私〜笑))))。

会は滞りなく進み、試食されたコロッケパンにはランキングが付けられた。その後どこのパン屋さんのものなのか、また値段などが分かる。そう純粋に味だけでランキングをつける仕組みなんだ。
それから、それぞれの感想を述べ合うなど、いつしか緊張も解け和気あいあいで会が進んだいく。。。同じ様なコロッケパンだけれども、じっくり食べてみるとその違いは大きく、そして消費者のコロッケパンに対する思いは様々な事が分かった、なんとも考え深い。特にその中で、全員の意見ではランキング3位に選ばれたパンを、糸井さんは1番に選んでいて、その理由など意見を聞く場面になった時、彼はとても親しみある口調で話し始めた。「確かにもっとな結果であるけれど、私はこっちの方が良いと思う!それはね〜。。。。」糸井さんの意見が続く。するとどうだろう〜その巧みな言葉使いと雄弁さで、私自身も3位にしていたパンが、ダントツの1位に引きあげられて行くではないか☆!
人の好みと言うか、食べ物の美味しさとは不思議である〜
たぶん全員がフムフムと納得してしまったのであった。
その考え方、ものの捉え方、視点観点は素晴らしい。
私はコロッケの味そっちのけで彼に見入った。そしてつくづく、本当に頭のいい人だな〜と感じていた。たぶん会に居合わせた全ての目がハート形になっていたんじゃないかと思うほどだ(笑)。それだけ、オーラのある人物であった。
さて、彼の健在ぶりとそれが間違いでなかった実証を得て、私は非常に満足で帰路についたが、揺れる車内でハタと冷静に返るのが早かった。。。
だはははは〜年なのかな?〜熱しやすく冷めやすいのかな?やはり真に愛するのは店長だからだろうか ww。 
いいや☆やっぱり私はパン屋だからなんだろうな〜(爆))
もう1度あのコロッケパン達を思い出し、作り手としての考えを巡った。

商品であるパンだから、私には値段とそのものの釣り合いが判断の観点であり、純粋に味だけで物事を量れない思いがあった。
¥170なら、野菜はたっぷりは入れられないだろう、¥350なら全てがリッチで当然だろうとか。又その店でのコロッケパンの位置とか扱いとか、なんだろう色々な妄想が巡った。
何故なら例えば、ZOPFがコロッケパンを3種類のもやっていた頃、それぞれに思い入れがあったからだ。
パーカーと言うカバが口を開けたようにパンに、しゃきしゃきキャベツたっぷりとソースダッポリではさんだものは、あえてパンは野菜からの水分に負けないパサッとしたパンを選ぶ。サンドは冷めてからコロッケをはさまなければいけないので、時間のある早朝に作るようにする。
コロッケを丸ごとパンに包んで焼き上げてしまうコロッケパンなら、コロッケが熱々でもお渡しできるから、お客様の来店に合わせ回転の良い商品にできる。だから日中のメインのコロッケパンとなる。
衣のかりかり感を楽しんで欲しいコロッケパンは、揚げたて作り立てを並べなければならないから、ちょっと特別に昼時だけ並べてみる。
こんな具合だね、そしてそれぞれに見合った値段がつけられる事になるが〜わざとパサッとしたパンに選ばれたパーカーならパンのコストは抑えられるから安く出来るし、その分野菜をたっぷり入れるだろう。
回転の良いパンなら、低価格でも薄利多売で頑張れるから、ご奉仕価格にするのもいい。でも手間がかかり、売る時間も少しになってしまうパンは、味で勝負の少々お高い値段でも仕方ない。=とか、例え同じ金額でも、そのものの値段と言う価値は、変わっている。
値段って言うのは、原材料の問題だけでなく、店店の願いもある。まして実際の売れ行きで大きく変わる部分もあるから。これだけの原材料をかけ、これだけ手間をかけたパンなのに、この値段と言う事はどうしてか?
そういう効き目を持ってパンを見なければ、本当のそのパンの価値は計れないかもしれない。その上この頃は色々な食材の値が高騰して、利幅の薄い商品や古くさい商品が切り捨てられていき兼ねないから、それでもコロッケパンを作っているお店の心意気や地味ながらきちんと支持を得ているこのコロッケパンの商品地位を大切にしているパン屋に、私は作り手としても敬意を表したいとしみじみと思った。

色んな事をじっくり考えさせてもらったこの日は、本当に素晴らしかった。

今日は真面目に仕事に励みます!!
by zopf-rie | 2008-06-14 12:05